2014年03月30日

永水のおっぱいオバケは── / 咲-Saki-全国編 第11局「胸囲」

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 霞さんの和了は結構不思議。
 この捨て牌で──。


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 和了がこれ。
 捨て牌に七索がある理由が不明なんだけど、これ能力にまつわる何かがあるのかな……。
 それとも、七索を切ったほうが効率的な手順とかあるのかな……?


 和了りまでの最短距離を進める能力もついてたりしたら……。
 いや、さすがにそれは強すぎるか。


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 麻雀のテレビ中継において、カメラの役割はパイを写すものだから、OK。


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 姉帯豊音の先負は相当強い能力かもしれない。
 「おかげでテンパイできそうだよ」の言葉の意図を汲むなら、「先制リーチをしてくれたおかげで有効牌を引ける」と取れるため。

 つまり、単なる「追っかけて通ったら勝ち」だけではなく、「イーシャンテンの時に先行リーチがあればその直後有効牌を引いてテンパイ」するまでがセットなのかもしれない。


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 この明槓描写、ミスかも知れない。
 と言うのも、この置き方なら咲の和了牌は「本来石戸霞のツモ山」にあった牌になるので。

 それとも「石戸霞の能力は哭いてずらしても同じ」というメッセージなんだろうか。


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 咲のカンにまつわる演出は、おそらく宮永照との対比。
 宮永照と同じく、ツモの時限定ではあるが、咲にも風が生まれる。

 未完のまま一年くらい放ったらかしている宮永照と宮永咲の能力に関する非公開記事があるんだけど、そろそろ書く……かも……。


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 一瞬映っている六索六索六索という暗刻槓材。
 これのおかげで、咲は六索をカンせず、ツモ切りしたことがわかる。


 
posted by 真鯛 at 03:44 | Comment(3) | TrackBack(0) | 全国編(アニメ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2014年03月25日

姉帯豊音は恐ろしくも悲しい境遇に生まれたという仮説

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 姉帯豊音にまつわるエピソードには少々不思議なところがある。
 
 1.豊音は麻雀を打つ相手がおらず、一人で牌を並べていた。
 2.「背向のトヨネ」というアダ名を付けられている。

 ……これ、よく考えると結構怖い。
 麻雀を打つ相手がいないのに「背向のトヨネ」というアダ名を付けられているのなら、「背向」にあたる麻雀以外のエピソードがあったということなのだから。


 豊音は暗殺者? あるいは呪術者?

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 豊音は暗殺者、あるいは呪術者として育てられたのかもしれない。
 能力のエフェクトが凄まじくダークだ。
 また、闘牌中に見せる表情が狂気や虚ろをはらんでいる。

 伝奇系作品で、そういった生業のキャラが世間と隔離されて育てられてきたという設定は時折見かけるが、もし本当に仄暗い職業だからこそ外に出してもらえなかった……という裏話があったとするなら、同年代との接触が少なく、妙に幼い(幼児退行? あるいは周りが大人にさせなかった? あるいは幼いが故につけこまれた?)性格と、ホラーじみた演出が同時に説明できる。


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 豊音の回想だが、背景が描かれていない。
 テレビだけが世界との繋がりだったという内面描写だと考えるのが基本だろうが、背景を描くとまずい描写(描くと咲世界のイメージにダメージを与える描写……例えば牢獄などに閉じ込められていた描写など)が存在した可能性や、本当に何も存在しないこの世でない場所に閉じ込められて(封印されて?)いた可能性まで考えてしまう。


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 また、「私なんかが皆さんのお仲間にとか……… ありえないかなー…とかとか」からの「ちょーうれしーよー」と泣いてしまう感動の大きさと、同時に存在する感情の脆さも結構自然に納得できる。

 さらにいえば、「宮守」に対比されているっぽい「永水」のライバルが「怖いものを降ろす」霞さんなので、「怖いもの」つながりで配置された可能性も考えてしまう。


 もちろん、これらの真相は不明。
 そんなこともあったりなかったりするのかしら……という感じ……。


 豊音の能力は彼女の境遇と夢から生まれた?

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 このブログで時々書いてきたように、『咲-saki-』における能力は、環境や望みや性格や特性から得られることが多いのではないかと考えている。


 参考記事:園城寺怜の能力はもっと生きたいという願いから生まれた
 参考記事:咲 -saki- における能力取得の分類


 でも、だとすると、彼女の麻雀に反映される能力が凄まじく苦く、つらい。

 「先負」は先述したように「わないてきた」が故の「背向」から得た力なのだろう。
 そして、「友引」はおそらく、彼女の境遇から生まれた。

 泣いた(哭いた)後に、ぽつんと残された一人ぼっち。
 「友引」は一人は嫌だという彼女の悲しい夢と現実がもたらしたものなのだろう。


 だが、その願いも最後には叶ったのが救いだ。
 一人でいたぼっちは、この上なく素敵な四人に出会うことになるのだから。


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posted by 真鯛 at 23:27 | Comment(6) | TrackBack(0) | 全国編(考察) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2014年03月23日

ぼっちじゃないよー / 咲-Saki-全国編 第10局「仲間」

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 石戸霞さん好きなんじゃー。
 というか、この驚き顔は不意打ちだった。

 なお、巨乳属性はない模様。
 ただし、受け止めてくれそう属性はある模様。


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 でも、霞さん。
 なんで六萬哭かせてるんすかね……。

 理屈をつけてフォローするなら、察知能力持ち故に、これではまだ当たらないとわかったがゆえに切ってしまったとか?
 その可能性はありそう。と、いうのも……。


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 哭かれた後、霞さんがアップになって驚き顔をしてるので。
 守備を得意と描写されている霞さんが、こんな簡単にマンズを切るわけないと思うし。

 その前の八萬のポンについても、アニメオリジナルで咲に「まだ大丈夫だよね」と言わせていることから、能力者たちはある程度気配を読んだ上で押し引きをしている可能性があるのかもと思ったり。
 いや、ホンイツに走っている人を見ながら「まだ大丈夫」と思って切ることなんざ結構あるけど……。


 あるいは……能力が、「相手に哭く材料を切らせる」あるいは「4つ哭き切るという運命支配」を含んでいるのなら、霞さんが自分の意に反していつの間にか切ってしまい、そのことに驚いたという可能性もあるのかも。


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 末原の額の文字がだんだん伸びてきて「末」になってた。
 回を追うごとに変化するネタでしたか……。


 
posted by 真鯛 at 11:16 | Comment(4) | TrackBack(0) | 全国編(アニメ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2014年03月21日

原村和の「デジタル化」は凄まじく強く、勝つには「能力」を使うしかないという話

 原村和は強いのか? 弱いのか?

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 原村和の評価は難しい。
 「ネット麻雀界で伝説とまで呼ばれた」「運営が用意したプログラムとか言われてる」「のどっちにミスはない」「のどっちなら変なプロよりよっぽど強い」などと評されていることから、能力なしで比較した場合、最強クラスのデジタル打ちだと思うのだが、他家の打ち筋(能力)に対応しないことから評判が悪い。

 「能力分析」からの「対応する打ち回し」が『咲-saki-』そのものの面白さに組み込まれ、赤土晴絵、船久保浩子など参謀格が分析した上での闘牌が沢山描かれているため、その傾向に拍車がかかっている現状がある。


 だが、実際は、思われている以上に強いのでは……と感じている。
 というのも、本来はのどっちこそが王道。
 対応すべきはのどっちではないのだ。のどっちを追い落とすために、それ以外プレイヤーが「能力というチート」を使わざるをえないのだから。
 というのを以下に。


 デジタルは強いのか? 弱いのか?

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 卓上ゲームの世界では、昔から人間とコンピュータの戦いが行われている。
 最近は将棋の電王戦などが有名だが、かつてはオセロやチェスなどでも、類似のイベントが盛り上がった。

 運が介在するゲームでも、人間がかなわない高みに辿り着いているものもある。
 例えば、世界四大ゲームの一つ、バックギャモン
 二つのサイコロを振って出目を進めるゲームだが、2000年台の序盤ごろから人間よりもソフトの方が強くなりはじめ、現在はプロのほぼ全員がコンピュータが指す手をお手本にしているほど。エラーレートという概念があり、プレイヤーの指した手がコンピューターの指した手とどれくらい違うかが客観的にわかる。(GNU Backgammonというフリーソフトですら、世界チャンピオンよりも強く、歴代最強レベル。ルール自体は単純ですぐに覚えられるし、面白いゲームなので興味のある方は)


 麻雀に話を戻すと、例えば、雀虐というイカサマ無しの四人打ち脱衣麻雀があるんだけれど、このCPUがそこそこ強い。テンパイ即リー&こちらがリーチをかけるとベタオリというわかりやすいルーチンなのだが、それでも勝つのがなかなかに難しいのだ。このように、中途半端な強さのCPUでもやっかい。これがもしネット麻雀界最強が相手だったら(例えば天鳳で天鳳位3人を相手にすることになったら……)。正直、心折れるかも……と思えるレベル。


 そう考えると、原村和が自身のスタイルを貫くことには何の問題もない。
 元からデジタル最強クラス(非能力者内での最強クラス)の打ち手なのだ。
 勝つためには、その実力をそのまま出すことこそが、もっとも期待値が高い。


 能力者と原村和の比較

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 いやいや、『咲-saki-』世界では話は別で、生半可なデジタル打ちは能力者たちのご飯──と思う人もいるだろう。だが、本当にそうなのだろうか。
 対能力者戦という観点から、対戦結果を踏まえて考えてみる。

 長野県地区大会決勝時点での回想だが、片岡優希は平均して原村和に勝てていないようだ。
 その片岡優希は相当に強い。エース級が揃う先鋒戦で、神代小蒔、小瀬川白望、上重漫と相対してほぼ原点で返ってきている。それどころか、神代小蒔の二度寝がなければ、マヨイガ+当たり牌察知能力持ちの小瀬川白望(当たり牌察知能力を持つため、魔物未満の能力者の中ではトップクラスに強い)に勝っていた。

 原村和自身の成績を見ても、長野県個人戦は、東横桃子、井上純などの能力者よりも上。
 より能力者密度の高い全国編の個人戦でどうなるかは不明だが、個人戦の実績では、他の能力者たちよりもトータルで高い点数を稼いでいる。

 つまるところ、能力発動には何かしらの条件や制限がある。(一部を除く)
 あの満月を味方につけた天江衣ですら、能力の発動に波があった。
 毎局能力を使えるわけではない以上、すべての局で安定して強いのどっちが、残りの局でミスのない打ち筋を見せて平均以上の点を獲得し、結果能力者よりもトータルで稼ぐのも当然と言える。

 (ただしこれには少々難しい部分があって、姉帯豊音の「先負」などものすごく相性の悪い能力も存在する。デジタルで打つ以上、のどっちが絶対に勝てない相手もそれなりにいるだろう。余談になるが、準決勝副将戦などで、その「ものすごく相性の悪い相手」が出てほしいと思っていたり。準決勝では意地を貫いてボロボロにされ、決勝でも再対戦することになった場合、ブレるのか、それともブレないのか……)


 原村和にまつわる興味深い現象

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 薄墨初美が原村和の和了を察知できていない。
 また、臼沢塞が持っているモノクル(他家の能力発動に対応して曇る)も曇っていない。
 以上の2例から、デジタル化および、その和了りは通常の能力者がもつ感知・察知能力をすり抜ける可能性があるのではないかと考えている。

 仮定に仮定を重ねることになるが、そう考えると原村和は能力者に対して、強力なアドバンテージを持つことになるかもしれない。

 『咲-saki-』では、能力者たちが他人の気配や支配力の強弱から、場の流れを読んでいる描写が散見される。ところが、原村和はデジタル打ちで淡々と手を進めるため、力の強弱が生まれない。
 それゆえに、支配力の強弱を察知して戦う各種能力者の鼻が効かない可能性がある。
 対能力者(察知スキル所有者)戦限定になるが、鹿倉胡桃のような気配消しを常備できていることになる。


 とは言え、これについては検証が必要だろう。
 強力な当たり牌察知能力を持つ、小瀬川白望、愛宕洋榎あたりと戦ってどうなるか。
 もし、その上で彼女らから直撃が可能なら、原村和の「デジタル化」は上位能力者が持つ察知能力をすり抜けて和了れる、極めて稀有で強力なスキルだと言える。


 まとめ

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 原村和は他家の能力に対応しないが、他の能力者たちも原村和の気配を察知できない。
 デジタルと能力との間に空いた奇妙な次元のズレが、のどっちを通して描かれていることなのかもしれない。(個人的には、もう一人くらいデジタル最強が出てきて、のどっち並に自分を貫き通してそれでも勝つキャラがいれば面白いかもと思ったり)

 ともあれ、述べてきたように、能力を使わずとも全局で最高効率(これは打撃だけでなく、デジタル最高守備を含む)を選択できるのどっちが持っているアドバンテージは予想以上に大きい。
 卓についた段階で、以降何もしなければ、最も勝つ可能性が高いのは原村和なのだから。


 このアドバンテージを覆すには、「能力というチートで対抗」するしかない。
 そうして初めて他のプレイヤーが勝ちうるのだろう。

 「最高の期待値」を持つ以上、のどっちこそが王道だ。
 わざわざそれを崩して、他のプレイヤーの打ち筋に対応する必要はない。
 「能力をもって対応」しなければならないのは、のどっちほどの高みにたどり着いていない他のプレイヤーなのだから。


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posted by 真鯛 at 11:55 | Comment(25) | 特殊能力、打ち筋の分析 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2014年03月20日

『咲-saki-』における察知能力と魔物レーダー所有者のリスト

 当たり牌察知

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 【強】
 ・宮永咲:槓材に関しては、ほぼ完璧な察知能力あり。
 ・天江衣:相手の和了点数だけでなく、次に何が来て和了るかまでわかる。
 ・宮永照:次順ツモられるかがわかる。牌に触れただけで、当たり牌だとわかる。
 ・小瀬川白望:次ツモられるか否かがわかる。
 ・神代小蒔:次ツモられるか否かがわかる。
 ・愛宕洋榎:次ツモられるか否かがわかる。
 ・石戸霞:この牌がカンされるかどうかがわかる。
 ・片岡優希:この牌が当たり牌かどうかがわかる。

 【普通】
 ・井上純:流れを感知。次ツモられそうなのはわかるが、当たり牌までは見えない。

 【弱】
 ・二条泉:切った後だが、当たり牌だと察知。
 ・鷺森灼:切った後だが、当たり牌だと察知。

 【判明している牌譜から説明できないが、能力かは不明】
 ・福路美穂子:阿知賀との練習試合で、新子憧の和了り牌を止めた。
 ・清水谷竜華:最高状態の時限定だが、高鴨穏乃の和了り牌を止めた。


 勝ち切れる力というわけではないが、当たり牌察知の有無は強さに大きく影響する。
 振込の少なさは、自分の失点を防ぐだけでなく、相手の得点を抑える。


 切った後という微妙な発動描写ではあるが、二条泉は当たり牌を感知している。
 現在の一年で、和了り牌にまつわる察知描写があったのは、宮永咲と片岡優希と二条泉の三人だけ。
 一年にして千里山のレギュラーになったのは伊達ではないのかもしれない。


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 特殊な察知能力

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 ・園城寺怜:一巡先、二順先、三順先が見える。
 ・清水谷竜華+枕神怜:和了までの道筋を視認できる。
 ・エイスリン・ウィッシュアート:全対戦相手の牌譜を視認できる。
 ・宮永照:「照魔鏡」(仮)により、相手の特性を見破る。
 ・高鴨穏乃:一見不思議な打牌をするが、結果的にいい方向に向かう。
 ・モノクル:能力発動時、曇る。


 魔物レーダーの所有者

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 ・清澄高校 宮永咲、片岡優希
 ・龍門渕高校 井上純、沢村智紀、国広一、龍門渕透華、天江衣
 ・敦賀高校 加治木ゆみ
 ・阿知賀女子 松実玄、赤土晴絵、高鴨穏乃、(新子憧、松実宥も?)
 ・宮守女子 小瀬川白望、エイスリン・ウィッシュアート、鹿倉胡桃、臼沢塞、姉帯豊音
 ・永水女子 神代小蒔、薄墨初美、石戸霞
 ・姫松高校 末原恭子
 ・白糸台高校 大星淡、(渋谷尭深も?)


 以上、少しでも反応を見せたキャラをリストアップ。

 挙げた中で、魔物レーダーの感度が一番強いと思われるのは天江衣。
 会場から離れた場所にもかかわらず、原村和の能力覚醒を感知した。(といっても、原村和の魔物度合いが高いだけという可能性もある。羽が見えるくらいだし)


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posted by 真鯛 at 00:59 | Comment(11) | TrackBack(0) | 本編(考察) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2014年03月18日

「ブレ」を軸に構成されたBブロック二回戦副将戦

 薄墨初美はブレなく強い

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 「薄墨初美はブレなく強い」──。

 末原恭子のこの言葉はネタにされることも多いんだけど、実際、臼沢塞がいなければやられていた可能性が高い事を考えると、普通に強い打ち手だと思う。
 小四喜を上がらなくても、哭ける役牌が来るという事実だけで嫌な能力。東場なら東と北ともに役牌なので、楽に満貫が見込めるのだし。


 ともあれ、この「ブレ」という言葉はBブロック二回戦副将戦のキーワードの一つだったと思うので、以下、「ブレ」に関して少々。


 ブレて(?)塞ぐのやめた臼沢塞

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 点差状況による判断もあるのだろうけど、「疲れ」が重ねて描写されたおかげで、強い負荷にくじけて「ブレ」たように見えるのが臼沢塞。
 結果、獲得点数も、一人だけマイナスとなってしまった。(とは言え、薄墨初美の小四喜が原村和からの出和了りになっていたら、2位浮上だったのは事実。描写的にヘタったように見えるが、戦略的に悪くはない)


 最後までブレなかった原村和

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 「そんなオカルトありえません」の名のもとに、目に見える偏りを無視してデジタルを強行する原村和。薄墨初美の役満ツモ親被りのおかげもあって、獲得点数は減ったけれど、なんやかんやでプラス。

 薄墨初美は「ブレなく強い」なんだけど、原村和は「ブレがなくて」かつ「強い」という感じ。
 (と言うか、麻雀は四人で打つものだから、一人に対応しようとするとどうしても不利になる。玄の能力分析のところでも言ったけれど、一人をマークしても他の二人に勝てるとは限らない。なので、他の3人に勝つには結局、自分の最高の手を最速で作ることが一番。それをナチュラルに実行しているのが原村和だといえる)


 まとめ

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 個人的には、ブレよりも揺れが好き。


 関連記事:長野決勝副将戦におけるキャラ構図の見事さについて
 関連記事:玄の能力は超絶チート、伊達に阿知賀の先鋒じゃない


 
posted by 真鯛 at 20:14 | Comment(0) | TrackBack(0) | 全国編(考察) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2014年03月16日

背向のトヨネ── 先制したものを後ろから縊く──!! / 咲-Saki-全国編 第9局「出撃」

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 上重漫の額の「未」の文字の上下の長さがピッタリ揃えられてて、「未」か「末」かわからなくなってた。
 別の箇所でもそうなってたので、原作に合わせたのかも。

 関連記事:百合百合探検隊(漫&恭子:あるいはデコに書かれた文字について)


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 薄墨初美のエフェクトが凄まじいことになってた。
 しかも、全体的に顔が凛々しく。


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 和了った時のポーズがテレビに映されている……。

 鷺森灼とかも、あのポーズで和了ってるんだろうか、とかんがえると微妙にクるものがある。


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 『咲-saki-』における能力はいつか分析したいんだけれど、よく知られる「支配力」と、個別の「特殊能力」以外に、「察知能力」というカテゴリがあると思っている。(例えば全国編限定でも、片岡優希のツモを察知してた神代小蒔と小瀬川白望とか。竹井久にツモられことを察知していた愛宕洋榎とか。姉帯豊音の例を見るまでもなく、察知能力は個別の能力とは別軸に存在するようなので)

 三ソーがそこにあることを感づいている宮永咲。
 三ソーを切れば危険だと悟る石戸霞。

 この二例の察知能力は『咲-saki-』で描写されてきた他の「察知能力」の中でもかなり精度の高い部類に入る。なお「察知能力」という考え方からすると、一年生ながらにして切った瞬間「これ、ヤバ……」と感じた二条泉は将来かなり有望であるといえる。(一年生にして察知能力っぽいものを垣間見せたキャラは他に、咲、淡、優希くらい……?)


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 そして、今話を見るに、『支配無効』なる力もあるのかもしれない。
 概念的には龍門渕透華の『治水』が全体的な支配無効化。今回の概念はその個人バージョン。能力発動自体は許すが、「支配力」で定められた運命の中で普通に麻雀を打てる能力……という感じ。


 咲の能力は、ただカンをすればその牌で和了るというだけにとどまらず、「その局、咲が嶺上開花で和了る運命」を作り出す能力なのかもしれない。(よく咲に対比される衣がまさに、「その局、衣が海底摸月で和了る運命」を作り出す能力)

 だとすれば、咲がただのポンに驚いた理由もわかる。
 末原恭子のポンは支配を越え、咲が和了る運命を変えたのだから。


 もしかしたら、この「支配無効」の能力は、無能力の強豪たちがが持っている能力なのかもしれない。
 そう──!
 透華が出した「真のアイドルを決める戦いを……ッ!!」ビームを和が弾いた演出は、支配無効のパーソナルスペースを描写したものであり、支配無効の能力がありうるという伏線だったのだっっっ!


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 霞さんの能力感知とそれを踏まえた状況分析は、プロを除いての最強クラス。
 この和了も、トヨネの能力を見破り、リーチをかけなかったっぽい。


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 全国編に入ってエフェクトが素晴らしい!
 あれとかあれとかにつくだろう個別エフェクトが楽しみ!


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posted by 真鯛 at 09:26 | Comment(6) | TrackBack(0) | 全国編(アニメ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2014年03月09日

薄墨が北家……!! / 咲-Saki-全国編 第8局「防塞」

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 差し込める……ということは、薄墨初美の素の雀力は結構高いのかもしれない。
 (二筒七筒八筒の中から、八筒をピンポイントで切っているのは凄い。二筒七筒が現物とかだったんだろうか)

 リアル麻雀だと、一点読みで一発で差し込めるというのは相当。
 というか、普通は読めない。


 現在の所、小四喜にこだわってボロボロにされているけれど、普通に戦えばそれなりに強い可能性がある。


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 能力使用時、他人にはどう見えているのか……というのは常々感じていたんだけれど、エイスリンがその答えを出してくれた。


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 テレビ越しでも同じ景色が見えているらしい。

 先鋒戦の時、霞さんと戒能プロが同時多発的に「マヨイガ」だと断定していたことが不思議だったんだけど、二人とも「マヨイガ」の現場に行ったことがあるか、過去、小瀬川白望とは別の「マヨイガ使い」がいたか、ともかく白望の能力発動を見れば「マヨイガ」だと断定できる何かがあったということになりそう。


 でも、そこでおかしいと思ってしまったのは、東京大会での大星淡のダブリーカン裏4。
 赤土晴絵はあくまで多治比真佑子の表情から淡の能力を推測したのであり、エフェクトに感づいたわけじゃない。……となると、録画じゃダメとか? 実際、魔物感知は画面の有無関係なしに、リアルタイムで感じ取るものっぽいし。(のどっちの覚醒時に、衣が足を止めたり)


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 はっちゃんは、鹿児島大会では対策は取られなかったっぽい。
 全国に出てきて初めて、インターハイの洗礼を受けた……という感じかも。

 そう考えると、何度もインターハイに出てきている千里山、姫松、白糸台がきっちり相手の牌譜を研究していて、個別に対策を立てているのは当然とも言える。


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 熊倉トシと塞が戦っているシーンなんだけれど、塞の力は通用しなかった……という解釈になるのかな? あるいはこの時はまだ能力は覚醒していなくて、熊倉トシの導きで上手く力を使えるようになった……とか?

 惜しいことに、この塞の能力は、実は麻雀と相性が悪い。
 複数の能力者と相対した場合、残り二人を押さえる術が無いためだ。
 (二人用の対戦ゲームなら、チャンピオン候補)

 とは言え、効果的に使うことで凄く強い可能性がある。
 リーチ後とかに限定して塞げば、デジタル卓(一人が仕掛ければ、残りの三人は降りるのが普通)ではものすごく強い可能性が。一人を塞ぐだけで、毎回流局まで行ける可能性が。
 ただし、複数の能力者に囲まれると、やばい。インターハイの個人戦では難しいかも。(他家の和了は潰せるが、自分が和了れるわけではない)


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 のどっちがボロカスに言われている回なんだけど……。
 いや、のどっち、思われている以上に強いよ?

 その辺りのことを書きたい……けど、今度時間あるときに。


 
posted by 真鯛 at 13:46 | Comment(4) | TrackBack(0) | 全国編(アニメ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする