2012年05月08日
園城寺怜の能力はどれくらい強いのか?
いや、……やばいくらい強いよ。
支配能力付きの魔物でなきゃ攻略不可能じゃないかと思う。
どれくらい強いのか、なんだけど、以下ざっと。
まずはアニメではあまり強調されなかった守備の面から。
というか、実は、攻撃よりも守備の堅さがあの能力の本質だと思う。
■ 一巡先が見えることから可能な守備能力
◆ 振り込みを回避できる
自分が振り込む未来が見えた時、その牌を切らないことで振り込みをほぼゼロにできる。
というか、他人の切る三牌が先にわかるので、安全牌が簡単にわかる。
一言でいうなら、回避能力が極めて高い。
相当やばい。これのお陰でほとんど負けない。というかこの能力だけでも異常に強い。
◆ 削る手段がほぼツモしかない
振り込みがほとんど見込めないなら、点棒を削るのはツモしかない。
んだけど、ツモだけで削ろうと思ったら、かなりの回数和了らないと行けない。
つまり、先述の回避能力だけじゃなく、いわば装甲値も凄くあることになる。(ちょっと違うけど)
◆ なのに相手のツモをずらして、和了らせないことも可能
相手がツモる未来が見えたら、哭いてツモをずらせる。
哭ける牌が必ず出るわけじゃないので、確実にできる技じゃないけど、おかげでさらにインチキくさい。
ツモでしか削れないのに、何回かに一回は、ツモ無効化の魔法をつかってくるようなもの。
……何このムリゲー。
このように、怜の能力はこの極悪な守備が本質。
そして、アニメで描写されていたように攻撃面も強い。
■ 一巡先が見えることから可能な攻撃能力
◆ リーチ即ヅモがほぼ確定、追いかけリーチ即ロンもほぼ確定
哭いてずらさないと、リーチ即ヅモが確定。
哭いてずらさないと、追っかけリーチ即ロンも確定。
……これヒデエよなあ。
リーチに即にツモだったら、一気に三飜上がるんだし。
◆ 相手の捨て牌によって柔軟に待ちを変化できる
第五話の玄がやられていたのがこれ。
その順に限っての話だけど、相手の切る牌から逆算した待ちに変えられるのはいやらしい。
追尾能力付きの和了みたいなものだし。
◆ テンパイまでが若干速い
作中触れられていたけれど、テンパイ速度が若干早くなる。
カンチャン、くっつきテンパイ、チートイツなどの牌選択の間違いが少なくなるし、哭ける牌の取捨選択を含めるとさらに少し早くなる。
とは言え、そこまで早くなるわけじゃない。基本は運なので。
だけど、一巡後のツモまでわかるというのは、侮れない。
他家が切る三枚が先にわかるので、序盤の字牌整理が効率的になるし、カンやポンや捨て牌から導かれる、三枚切れ、四枚切れの牌を一巡早く察知可能。
トータルとして牌の取捨選択が半端無く良くなる。
■ 場のコントロール
一巡先が見えれば、ある種の場のコントロールが可能。
以下少々。
◆ 相手の哭く牌を絞れる
ダブ東や役牌ドラを哭くイメージが見えたら、それを切らずに流局狙いのオプションが可能。
◆ リーチする未来をかえることでテンパイすらさせない
リーチがかかる未来を哭いてずらして変えることで、 ターゲットにテンパイさせないことも可能。(ダマテンは無理)
◆ 和了者の選択が可能
ダンラスのプレイヤーが和了なら、そのまま局を進めるなども可能。
オーラスで、三位か四位かが和了なら、邪魔しない選択も可能。
手が安そうな人だけに、和了らせることも可能。
要するに、誰が和了るかの選択権を限定的ながら持つ。
地味に嫌。つーか無茶苦茶嫌……。
玄ちゃーがボロボロにされた原因が恐らくこれ。
「玄にはドラが集まる=火力が高い」ので、玄の和了を哭きなどでひたすら潰し、場を進める時は「他の二校に和了らせることを選んだ」んだと思う。
ドラ抜きの他家の和了なんて安いしねー。
考えれば考えるほど、玄ちゃーの天敵だわ。
とりあえず3つ挙げたけど、他にも色々と、場のコントロールに関するオプションがありそう。
■ まとめ
たった一巡しか見えないのかよ、と軽視する人もいるけど大間違い。
守備が最凶クラスだし、リーチ即ヅモという火力と、待ち変化による追尾機能と、場のコントロールというそれぞれ嫌らしいおまけ付き。
実力者として扱われた龍門渕の井上純(流れによるコントロール能力持ち)に、リーチ即ヅモ能力、捨て牌に合わせた追尾機能、さらに最強クラスの鉄壁守備、を上乗せしたのが園城寺怜……と書けば、その極悪さが実感できるはず。
魔物を除けば、最高級のチート能力者。
まとめると、怜は「凶悪守備をベースに置いた万能技巧派(火力付き)」という感じ。
ホント、関西最強の千里山で先鋒というエースポジションを任せられるだけはある。
■ 玄ちゃんがボコボコにされたもう一つの理由は……。
火力が高いのを嫌われたというのもあるんだろうけど、「竜」に愛される能力を発揮したがお陰で、清水谷竜華に「うち、この子応援するー」と言わせた玄ちゃんに対する嫉妬だよ……。
四話エンディングの瞳の緑の炎演出もきっとそれ。
・参考:緑の目の怪物(Green Eyed Monster)
「その節は(うちの竜華が)お世話になりました」(ゴォォっ)
……こえー。
※半分くらいはネタですからねっ。でももしかすると、本当にこの意図で演出した可能性も。「緑の目の怪物」は知っている人には有名なネタだろうし。
■ 追記
連載で新しくわかったこと(二順見えなくなる制約など)を踏まえ、新たに園城寺怜の一順先を読む能力について・その2の記事を書きました。
あわせてご覧くださいませ。
amazon.co.jp:咲 -saki- 阿知賀編 (2)
参考記事:玄の能力は超絶チート、伊達に阿知賀の先鋒じゃない
参考記事:玄のツモと手牌をちょっとだけ試してみた(実験)
参考記事:宥姉の暖かい牌を集める能力はどれくらい強いのか?
最初はネタとして(というか今でも半分ネタのつもりですがっ)書きはじめたのですが、妙に符合したので最後のオチとして使いました。
そうですね……。
意外と知っている人は少ないかもしれないので、せっかくですから追記することにします。
どの記事も面白いですね!
まさか、緑の目の元ネタがあったなんて……
これだから咲-saki-はやめられない
管理人さんのオススメサイトがあれば、当アンテナサイトに紹介してくれてもいいんやで?(チラッ
「緑の目」は、一部では結構有名なのですが、本当にスタッフがそれを意図して使ったかは正直微妙な所……。なので、半分くらいネタとして読んでいただければとおもいます。
オススメサイトなのですが、咲ほんだしくらいしか知らない……というか、実は他のところ一切読んでなかったりします。
見つけたら連絡させていただきますねー。
連載を見ている分には恐ろしく強いです。
ラスボスというか、なんというか。
あまりにも圧倒的な強さですよ。