2012年06月04日
松実玄 vs 加治木ゆみの7ソー待ちについて
第8話での、松実玄vs加治木ゆみ戦。
ここで加治木ゆみが行った待ちは、玄を狙い撃ちにしたものではない。
以下、その簡単な解説。
■ 加治木ゆみの手牌
ツモ ドラ
玄の支配でドラが来ないのに足して、同卓の宥の支配でマンズが来にくい。
なので、ソーズとピンズを中心に手牌が構成されている。
ここで加治木ゆみはを切って、のカンチャン待ちにした。
松実姉妹が驚いたように、を切れば、の三面待ちになるにもかかわらず、だ。
だが、この三面待ち、玄の能力を踏まえると悪手になる。
加治木ゆみがやったように、切りが最善手となる。
■ 加治木ゆみの考え
捨て牌に注目して欲しい。
加治木ゆみが切る前に、すでに場に1枚が捨てられている。
加治木ゆみの手にが3枚、が2枚あることを考えると、待ち合計12枚中、すでに6枚が使われていることになる。
さらに、ドラは総てドラゴンロードの元に行くので、4枚と1枚は絶対に来ない。
これで12枚中、来ないと確定しているのが11枚。
三面待ちで、残る待ちはあとが1枚のみ。
その為、残り4枚見えていない待ちがベストの打牌となる。
■ 結論
加治木ゆみは、玄ちゃーが切る牌を狙ってあの待ちにしたのではない。
単純にの残り枚数が少ないので、待ちにしたら、それがすぐに出たということ。
■ 玄のカンについてのあれこれ
ここの管理人、「玄はカンをしない」と考えています。
同様にリーチや哭きもしないと思っています。
理由は簡単で、溢れてドラを切る可能性があり、その後ドラが来ないことを恐れていると思えるからです。(今まで沢山闘牌があったのに、リーチ、カン、哭きはひとつもありませんでした。あるとすればリスクを負う決意をしたときだけだと思います)
「玄はカンをしないという前提」で見た場合、玄が自分の打ち方に慣れていると、ここでは切りません。
それを以下少々。
■ 松実玄の手牌
玄はここからを切ったけど、玄がカンをセず、自分の特性をちゃんと把握しているなら、切るべきはの一手。
の4種11枚でテンパイとなるためだ。(自分が使っている牌以外では、が2枚とが1枚切れてる)
ところが、さっきの切りだと、の2種6枚でしかテンパイできない。(しかも両方とも結局を切ることになるのだ)
オマケで言うなら、台詞に少々あやしい箇所が……。
で振り込んだ時の松実姉妹の驚きは疑問。
玄をもっとよく知る部のメンツで打ってたのだから、相手がドラ待ちを嫌うというのは体験しているはず。また、三尋木プロに、ドラゴンロードだとあだ名を付けられ、全国に打ち筋がバレていることも知っているはず。(それを全員でモニター越しに見ていたんだし)
なのに、対応されて信じられないという反応はどうなんだろう、と。
うがああああ!
これなら牌譜監修の一部、私に任せてーって言いたい!(結構本気で)
今じゃあ時間余ってブログの更新ばっかりしてるけど、実は昔、商業漫画の原作(&監修)やってたんだぞー、ぞー、ぞー。
全然売れなくてその後声かからないんだけど!
…………。
気分転換&楽しいはずのブログ更新なのになぜか古傷が痛むよママン…… (´・ω・`)
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関連記事:玄の能力は超絶チート、伊達に阿知賀の先鋒じゃない
関連記事:玄のツモと手牌をちょっとだけ試してみた(実験)
関連記事:「阿知賀のドラゴンロードシミュレータ」で「対戦相手」をシミュレートしてみた
・キャプ×池田な18禁同人
だと、近いうちに来るのは赤5ピンズだと思うのですが、
その場合でもこの切り方は駄目なのでしょうか。
あと、今までの無対策ぶりを見ると、あまりそういう対応をされた事がないのではないでしょうか。
実質、ドラロー対応できたのが怜のみだったのかもしれません。
#まあそれ以前に特性が分かってるコーチが何も対策しない事がd(ry
6、7ピンあたりは早々に見切ってもいいかも
と思ったけど牌譜やこの説明を見るとそれ以前の話…
やっぱコーチが(略
構成的に、8話の役割は阿知賀が弱さを学ぶ事、でした。
加治木も福路も、阿知賀の能力には誰でも対策ができると、教えるための麻雀を打っています。
相手のレベルが低いか、初見殺しで押し切ってきた阿知賀には、驕りと甘さがあったはずです。
未熟さは伸びしろでもありますし、表現としてこの牌譜は許容範囲かなと…。
プライドに凝り固まる事なく、あっさりと未熟さを受け入れて吸収しようとする姿勢は良かったですね。
> 玄の支配でドラが来ないのに足して、同卓の宥の支配でマンズが来にくい。
しかし、これ、つくづくひどいな…(笑)
赤5ピンでも問題なく、6ピン7ピンを落としていきます。
あと、流石に毎日打っているメンバーは玄の特徴を踏まえた打牌をしていると思います。(宥vsセーラの時に、それを思わせる台詞がありますので)
>二番目の方
カンしたらどれがドラになるんでしょうね……。
それがわからないので、このブログではカンからの変化をほとんど考えていません。カンドラも絶対に玄のところに来る運命なのか。それともそうじゃないのか……。
「モモが完全に見えなくなるなら、ツモ番飛ばされること多いんじゃないか……」などと同じく、無理に突っ込むと作者が大変そうな場所ですし(笑)
>三番目の方
コーチはー……。
現役サッカー選手が高校のコーチになるみたいなもので、一緒に練習をしているプレイヤーのテクニックはそこらのコーチよりも格段に上がると思います。
でも、赤土晴恵はプレイヤーですが、参謀ではないんですよねー。
その辺りでコーチとしては微妙という評価につながっているんだと思います。
>ATさま
そうですねー。
個人的にもとても楽しめた回でした。
風越は、龍門渕と清澄がいなければ、全国2回戦平均クラス(勝手な推測)でしょうし、その上で今年のメンバーは史上最強と言われているんですから、準決勝クラス=阿知賀と競り合えるのは当然だと思いますが、もうちょっと阿知賀を強く書いてもよかったんじゃないかなあと思っています。
正直、玄と宥に囲まれたら、こっ酷くむしられますね……。
…………。
囲んで欲しい気もしますが。
それにしてもこのシーンの玄の手牌は後々赤五筒を引いてくることを考えると相当窮屈そうに見えます
やはり5の筋の2や8がドラの時は待ちが狭くなりやすいように感じますね
じゃないの?
松美姉妹の驚いた反応とか、僕ら素人のためだろうし、許してください。流れがすごくわかりやすく描写されないと、作品を楽しめる人数も少なくなりかねません。ふがいなくてごめんなさい。
割りと本気でクレームつけて私にやらせろとか言ったら仕事くれそうなレベルで吹いたwww
そして、能力者が二人以上同卓すると恐ろしい事に……
その中で普通に打ててるゆみ先輩強いわぁ
赤5を最初の方に2枚揃えば頭固定で楽なんですけどねー。
玄の手牌は先に通常ドラが4枚きてしまうと難しいですし。
逆に、3枚目のドラを待つ形になれば、勝利確定なのですが。
>5番目の名無しさま
ちょこっとだけ違います。
その場合は、2ソーを切らないとダメなので。
なお、これに凄く似た形が1話にあるのですが(vs和)、玄は2ソーをカンしていなかったのでこの形でもしないかも、と思っていたりします。
>Cytrusさま
すみません。
ここの管理人、わかるが故に暴走している部分があります。
マニアな人が何か言ってるという感じで見逃していただければ幸いです。
>6番目の名無しさま
コメントありがとうございます。
今、実は麻雀以外のある活動が実を結ぶかも、という感じなので、そちらの方で頑張るかもしれませんが、いつかは麻雀ジャンルでも何かしらの作品を残したいですね。
玄と宥が同卓すればホント酷いことになると思いますよ。
加治木ゆみは相当強い部類ですねー。
あと、この卓でも勝っていたらしい赤土晴恵も物凄く強いと思われます。
今回の闘牌についても、割りと不満が残っていたので記事を読ませていただいて「そうだよなー」と頷いてしまいました。
あと最大の問題として、玄ちゃんは今回の成長展開を次回以降に生かせず、照ねーちゃんにぼっこぼこにされるってことだと思いますw
私も、もう少し、両者を立てて、しかも魅力的な脚本にならなかったのかなあ、と思っていたりします。
おおうっ。
一応このブログでは、アニメではまだな部分のネタバレはしないよう心がけていますので、先の展開は書かないようにしていただければ幸いです。(あ、でも、お気になさらず。私もリアルでやらかしたりしますしね……。ミステリの話題とかで未読の人に犯人を……とか)
是非管理人さんに監修してほしいですねw
もう1つ麻雀初心者なのでキャップがなぜあの場で5・8ソー待ちと読めたかも気になります。
福路美穂子がどうして58ソーと読んだかについてですが、あれは物凄く解析が困難なんですよねー……。
正直、「フツーは無理!」な部類ですから。
一応、「推理のベースにはたどり着いた」と思うのですが、アップはもう少しお待ち下さいませ。
上下を理牌で整える必要があるソーズ(1・3・7)に関連するターツを
他の人が捨てた牌を元に消去法で絞りだすって考察を見ました
これは初対面である(ので玄の特徴は知らないはずの)加治木に、玄の特徴を知っている対応をされたことへの驚きではないでしょうか?
それで加治木が「(異能の力で対応したわけではなく)個人的に前々から調べていた」旨の説明をしているわけですし。
玄の7s切りは、玄がまだ技術的に未熟であることの表現・・・だったらいいなあと思いますw
おお! 9sの手出しという所は同じです。
みんな考えるところは一緒ですね。
すみません。ちろっと参考にしたいので、その考察どこにあるか教えていただけますか?
多分、後半は違うものになると思うのですが、一応……。
>これは初対面である(ので玄の特徴は知らないはずの)加治木に、玄の特徴を知っている対応をされたことへの驚きではないでしょうか?
コメントの返信を考えるときに、「あれ、玄の特徴は結構知られているんはず……」と思ったところで気づきました。
私の場合、「三尋木プロの放送があったし、すでに二回戦分やっているのだから、普通の麻雀好きなら玄の特徴を知っている」というイメージが念頭にあって、その上で記事を書いてますね……。で、対策されるのは当たり前と考えていたようです。
そういや、玄は対戦していたので、三尋木プロの放送を聞いてないんですよね……。
というところで、ふと嫌な考えに思い至りました。
阿知賀メンバーの誰も、一回戦の解説で三尋木プロによって玄の能力がほぼ全バレていたことを、玄に伝えてやらなかったのかよ……と。
・9sの手出しは79sに6sを引いた
・その後の2sはツモ切り
と仮定しての話ですが
ツモ6s、打9s、ツモった6sを左端へ
→ソーズは上下がある牌とそれと同じか若い数字牌なので
11 13 23 33 17 27 37 47 57 67 77
この内17 27では9sを切らないので否定される
2sをツモ切り
→13・37・47が否定される
憧が速攻系の打ち手だと気づいていれば223からの2s切りも少し可能性が減る
蒲原が5巡目に3s、7巡目に7sを切っているがこれに反応なし
→役ありの愚形部分なら処理するはずなので33sか77s+他のシャボの可能性が減る
1sが福路と津山の捨て牌で3枚見える
→11が否定される
以上からソーズに絡む待ちの可能性は58s>嵌6s>14s>3sや7sのシャボ
という感じでした
3s7sをヘッドにしての他の色待ちについては言及されてませんでしたが、ある程度の説得力はあると思います
管理人さんのツイッターを見ると、もっと高度なことを考察されてるようなので参考になるかはわかりません
確かに色々なことを考えてます。
そうですよね。
7sは最初からあった、ということであれば凄く楽なんですけどね……。
でも、一部やり方が似ているのは確かです。
私のは、無駄に複雑で、総ての可能性を消そうと頑張っちゃったお陰で一部積んでしまっているところがあるのですが(笑)
とは言え、ゆっくりじっくり作っていますので、もう少しお待ちをー。いつかは完成させたいなと思っています。
(厳密にはそういう主旨のことを、ですが)言って謙遜するかじゅが格好良かったですね。
準決勝の先鋒戦クライマックスに温存している可能性がありますのでそちらに期待しましょう。
かじゅはいいキャラですよね。
ああいう知性で勝負するキャラ、大好きです。
できれば清澄か阿知賀にあのタイプが居て、毎回知略による闘牌をみたかった!
>字牌がドラ等の決意して暗カンからのドラ爆描写は
本当にそれに期待ですよー。
リスクを負ってでも手を前に進めるクロチャー。
想像するだけで熱いですねー。
暖かい牌を好み萬子の一色系に飛びついてしまいがちな傾向こそありますが
お姉ちゃんと打つ場合に最も警戒すべき牌の1つに8pがあったりするので
実は1番遠そうなお姉ちゃんが1番近いのではないかなとは思っています。
宥姉の打牌というか捨て牌の偏りは、見たことないでしょうが、まこの手には染め安い手牌が来る。
そこに、白糸台の菫さんが絡み……。(次鋒予定)
今からかなり楽しみにしています。
(個性的な能力のため成長・育成の方法論も他人と違うだろうし大変?)
かじゅ〜驚きに関しては、いわれていますが
初対面の遠い長野の(また全国の戦場にいない)一人までが
自分のことを知っているって発想がなかったのかな
玄ちゃんって(ていうか阿知賀?)
自分が有名と思うタイプじゃなさそうだし・・・(身内打ちが長かったし)
でもその辺りも含めた戦略面は課題なのかな
みんなのお姉ちゃんしているお姉ちゃんも卓での冷静さの一方
卓外じゃぽわぽあわ〜としていますし・・・
ドラロー麻雀は強いはずなのだから、使いこなす覚醒が見たいですねー
あとレジェンドはコーチとしては○監督としては?ってイメージでした
なので、おそらくはコレがベストの打牌と考えたんだと思います。
確かに、お姉ちゃんはぽわーっとしてますね。
かじゅはもうちょっと台詞を変えたら、よかったのかもです。
「牌譜の研究からドラが絶対にこないとわかっていた。これで解答になっただろうか」とか。ちょっとした変更なんですが、このあたりは脚本さんの範囲なのですが、より読者に伝わりやすいシナリオになったと思います。
玄がしっかり打つところは見てみたいですねー。今後に期待です。
だからと言って考察の大筋には影響は無いと思いますが、一応。
スクリーンショットは、玄の視点からですので、すでに加治木ゆみが切った1枚が追加されて、2枚とも映っています。
また、何かありましたら、よろしくお願いします。
僕も自分なりにここの振り込みは考察してみたのですが、ここから7sを使って上がるには絶対に6sが必要で、その6sがもう残ってないと判断したのではないかという仮説を立てて、みはるんの捨て牌を頑張って確認したりしたのですが、やはりここでは見えてる6sは二枚だったんです。
まあ、6sはかじゅがもう1枚持っていて、玄にそれを見抜くような力は無いので、4枚全て残ってないと判断することはどちらにしろあり得ないですし、6sが残ってないと言えないなら、槓するリスクを考えれば7m切りでしょうか。
6sが残っていない(or使える可能性が非常に低い)なら、7s切りの後467mのどれかをツモったら暗槓でのテンパイ、(6mなら7m切りテンパイもあり)その前に赤5pをツモった場合7m切りして、6m58pをツモったら暗槓でのテンパイ、暗槓後、上がる前に新ドラが来て手が詰んだら上がり放棄って方策もありだとは思うんですが、6sが一枚でも残っているならその可能性に賭ける方が自然でしょうね。
修正しておきますねー。
私も似た感じで、玄はカンを怖がっていると思っています。
「今日もドラが来てくれた」との台詞にあるように、もしドラを切れば、一生ドラが来なくなるかもしれない、という不安もあるんでしょうね。