少し前の記事(咲 -saki- における能力取得の分類)の派生、あるいは続き。
中盤以降、能力者が増えてきたらどうなるか。
端的に言えば、習得理由の説明が薄くなる……あるいはなくなることが多い。
■ 説明を省略するため、同じカテゴリでチームが構成されるようになる
永水(巫女)、宮守(遠野物語)などがまさにそう。
白糸台の部活系能力(アーチェリー部、茶道部、釣り部)もそう。
各プレイヤーごとに違う取得理由や過去話を用意するよりも、チーム全体に××という要素がある、と説明したほうが早いしわかりやすい。
そのため、チーム全員がほぼ同じ能力取得理由で説明される。
(チームごとにカラーが統一されていた『魁!!男塾』を思い出すのだ! 古いか……。新しいところじゃ、『ガールズ&パンツァー』も各高校ごとに「国」というイメージを与えていてわかりやすくしている。ガルパン面白いよガルパン。ダージリン、ケイ、ミホーシャが好き)
■ 能力それ自体に難しい条件やデメリットが与えられるようになる
能力取得理由がほとんど説明されなくなる代わりに、能力それ自体に何かしらの「発動条件」や「リスク」、「デメリット」などがセットされるようになり、「攻略ポイントが明確になる」場合が多い。
・発動条件がある。(龍門渕透華、薄墨初美、亦野誠子、白水哩&鶴田姫子)
・発動まで時間がかかる。(東横桃子)
・仕込みが必要。(渋谷尭深)
・能力発動の時間が決められている。(天江衣)
・能力を使うと体力を消耗する。(園城寺怜)
・何かしらの弱点を持つ。(松実玄、弘世菫、宮永咲)
などなど。
これは、「攻略できるポイント」を与えることで何かしらの方法で倒せることを明確化。「能力=一方的に有利」というイメージを払拭できるようにするためだと思われる。
というか、ストレートに説明すれば、作品が能力バトルものに足を突っ込んでいるから……だね。だから能力そのものの説明に比重が置かれる。
(なおこの考察から少し視点を変えると、「能力バトルもので、序盤で登場したキャラが意外と最後まで強いケース」が説明できる。序盤はきちんと取得理由が語られるため、中盤以降に比べ、デメリットなしの能力を得ているケースが多い。そのため、終盤になっても強いままの場合がある。実際にはパワーアップイベントとかをして盛り上げるんだけどね。とは言え、ステルスモモとこどもじゃない衣だの強さとデメリットの少なさはなんやねん……)
ちなみに。
現状、咲において、かなり強い部類の能力にも関わらず、デメリットや発動条件が一切ないキャラは、松実宥くらいかも。(このことに関しては、後日、「その3」で触れる予定)
参考:宥姉の暖かい牌を集める能力はどれくらい強いのか?
2013年01月09日
その3かその4で書きたいと思っていたのですが、特別なキャラがいるところはやはり優遇されているところで、強い可能性が高いと考えています。(問題は、白糸台だけでなく、阿知賀編準決勝に進出している他の3校とも、能力が統一されていないということだったりするのですが)
衣が何を失ったかは、その3で語る予定です。もう少しお待ちくださいませ。
納得してそうなっていたというよりは諦観していたという感じを受けました。
やや方向は違いますが、自分の境遇・特性を諦めていた(いった)というのが二人に共通する点な気がします。
それに比べると咲さんの能力には境遇を突破する意志が宿ってる感じですね。
ただし「マイナスをゼロにする」であって「マイナスをプラスにする」じゃないところがミソですが。
でも、諦観というほどは失っているわけではなく、自然な位置に落ち着いているイメージを持っています。
咲のは状況に適応して覚えた、という感じですねー。
これは以前、超仮説としてどこかで書いた記憶があります。
阿知賀メンバーの能力連鎖についての一考察
http://datui.seesaa.net/article/270290543.html