2013年04月19日
導火線に火ぃついたで / 咲-Saki- 第110局「爆発」
今回ですげえと思ったのはこのシーン。
東場のみの能力者が、南入にビビっていないどころか、マーカーをめくる動作がかっこいい。
準決勝からは火力よりも速度という部長の言葉。
とにかく自分が和了ってしまえば、他人の和了を潰すことになって、局を進めることができる。
「他校のエースを活躍させない」とあるけれど、実際エースなのは臨海だけかもしれない。
姫松のエースは愛宕洋榎。上重漫は不安定な次点という印象。
有珠山のエースは他にいそう。
なお、この時タコスが上がった形、上重漫が「役牌バック……!」と言っていたけれど、実は一般的にはこの形、バックとは言わないかもしれない。
西でロンしたらバック(後付け)なんだけれど、すでに西が3枚手の中にあるので、完全先付けではないにしても、(役の)後付けとは言いがたい。
とはいえ……。
もしかしたら、この形をバックと言う地域もあるのかもしれない。
(少なくとも、大阪と東京では聞いたことがない)
上重漫の爆発は本人も他人もわかるようで、ぷんぷん解説(名前忘れた)と洋榎ちゃんと本人が、それぞれの言葉で爆発の予感を感知している。(つまり、咲の世界は「流れ」みたいなものが存在して、実際にその通りになる世界で、さらに言うなら愛宕洋榎も上重漫も、それを感知できる能力者である可能性が高い)
辻垣内智葉にいたっては、「高い手が入ったか」と戦っている最中に打点の推測までしてた。
(まあ、高い手をテンパイすれば、口数が少なくなったり、捨て牌の確認が増える人がいるので、高そうだな……とわかるケースはあるのだけれど)
「南場は防御優先… とにかく守り切る…っ!!」
現実の麻雀でも、攻撃と防御の概念はある。
序盤から安全牌をたくさん抱えるようにすれば、なかなか振り込まない。
振り込みがないというのなら、倍満ツモれば良いじゃない、という感じのツモ。
この話の序盤で部長に「火力よりも速度」と言わせていたのがシナリオの妙。
その上をいくように、姫松の火力が炸裂したということなのだから。
(いや、ここから逆転するかは知らんけど)
光の加減でうすぼんやりしてるけどー。
今号特典のクリアファイル。表裏ともに永水女子。
役牌バックに関しては、割と一般的な言い方だと思います。
役牌があっての仕掛けというような意味に近いですね。東京では、新宿でも聞きましたし地元の北陸でも聞いたことがあります。
完先なら、ダメなルールではありますが咲に関して言えば、一般的なアリアリなので、仕方ないですね。
つまり件の牌姿は普通役牌バックとは呼ばれない形でしょう。
また、完先ルールを採用していても件の牌姿は普通に和了れるルールが一般的(そもそも完先ルールが一般的ではないですが)だと思います。
これなのですが、多分日本で一番の麻雀本研究家さんも、この形を「あまりバックとは判断しない」とおっしゃってました。
多分、一般的に言われるバックとは異なる形だと思います。(ただし、具体的に名前が付けられているわけではないと思われます)
つまり役牌のみの和了で役牌を晒すより前に他面子を鳴いていることは禁止、
というすごく厳しい完先ルールも一部であるそうですな。
まあ、そんなルール主張するのは閉塞的な社会で固定の面子で打ち続けてきたおっさんくらいでしょうけど(極めて悪意的な言い方)
このような和了を禁止しているルールもまれに存在するが、それはすでに完先ですらない何か。
絶対的に悪いとは言わないが、そんなルールで打ちたいとはちょっと思えない。
これについては少し真面目なお話を。
私は別名義で各種伝統ゲームの特殊ルールを研究しています。
一般とは程遠いルールで打ち続け、現代にまでそれらルールを残してくれた人たちに敬意を持って接しています。
私達があるルールを楽しいと思っているのと同じく、その人たちはそのルールこそが楽しいと感じているだけです。見下して良いとは思いません。