2014年02月04日

全国編二回戦先鋒戦東一局3本場の攻防からわかること

 全国編二回戦先鋒東一局三本場は各キャラの能力を推し量る上で、すごく重要な局──。
 そう感じたので、少々詳しく押さえることにした。


 小瀬川白望と片岡優希の手牌から分かること
咲全国編先鋒東103_002.jpg

 まずは、小瀬川白望の第一ツモから。

 正直チート配牌だけど、ここから三筒を切る。
 実はこの三筒切りは、色々な結論を導き出すのだ。


咲全国編先鋒東103_004.jpg

 親の片岡優希の二巡目。
 ドラの八筒を持ってくるのだけれど、手牌をよく見てほしい。

 小瀬川白望が三筒が哭けたのだ。
 もし哭いていたらどうだっただろうか?
 下家の神代小蒔に八筒が流れることになったけれど、急所の三筒が入ることになる。


咲全国編先鋒東103_003.jpg

 神代小蒔が目覚めてしまい、普通の頑張り屋さんになってしまうシーン。
 (意外と盲点なのは、配牌の時点では強い状態だったということ)


咲全国編先鋒東103_005.jpg

 ドラの八筒を引いてくる小瀬川白望。


 さて……。
 ここで、第一打の三筒切りを思い出してほしい。

 もし、片岡優希が三筒を哭いていたらどうなったか。
 次のツモが八筒なので、

 八筒八筒四索四索四索五索六索八索八索八萬 ツモ八筒   チー三筒横二筒四筒

 となり、小瀬川白望のドラ引きを潰した上での好形テンパイになっていたことがわかる。


 そのことを踏まえると、小瀬川白望が三筒二筒の順に落とした理由もわかる。
 もし二筒三筒の順だった場合、片岡優希の手牌は、

 二筒四筒八筒八筒八筒四索四索四索五索六索八索八索八萬
 だったので、2順目の三筒は確実に哭きが入り、その後の展開が変わっていた。


 以上から、

 1.片岡優希は哭いた先の変化までは読めない。(かつ門前重視の打ち方だった)
 2.小瀬川白望のマヨイガは相手の哭きによるズレを回避する力も備えているようにみえる。

 というのが推察できる。


 その後の展開と神代小蒔の手牌からわかること
咲全国編先鋒東103_001.jpg

 まずは片岡優希と小瀬川白望のテンパイ形の確認から。
 片岡優希は三筒を引き込んで、四索七索八索の三面待ちになる。
 (ただし、小瀬川白望が四索七索八索ともに使っているし、後でわかるように神代小蒔が七索を3枚使っているので、残る和了り牌は八索一枚だけ)


咲全国編先鋒東103_006.jpg

 小瀬川白望が八萬を引き入れ、三索六索九索の三面待ちでテンパイ。
 (ただし、片岡優希が六索1枚、神代小蒔が三索2枚、六索2枚、九索3枚、上重漫が三索1枚を抱えるため、残る和了り牌は三索九索が1枚ずつとなる)


咲全国編先鋒東103_007.jpg

 すさまじい手牌……。
 見えている手牌では、三索三索六索六索七索七索七索九索九索九索
 (チンイツ気味で三暗刻気味なのも凄いが実はこれらすべて片岡優希と小瀬川白望への当たり牌)

 捨牌は北五萬三萬で、手の中から二筒切り。


  神代小蒔の手牌の推察

 推測になるけれど、この形で五萬三萬よりも大事な二筒ということは、

 A.一筒一筒一筒二筒三索三索六索六索七索七索七索九索九索九索
 B.二筒二筒二索二索三索三索六索六索七索七索七索九索九索九索(七対子捨てのチンイツ一気)
 C.二筒三筒四筒五筒赤三索三索六索六索七索七索七索九索九索九索
 D.二筒二筒五筒五筒赤三索三索六索六索七索七索七索九索九索九索(七対子捨ての四暗刻一気)


 といった形だったんだと思う。(当然別の形あり)

 個人的な推測ではB。
 七対子のみを捨ててのチンイツ一気が、「頑張り屋さん」というイメージに合うかなあ……と。

 Dなら超面白い。
 後でわかるのだが、全部、当たり牌と当たり牌予備軍になってしまっているのだから。


 神代小蒔の手牌から可能な推察

 以上見てきたように、神代小蒔の手からもわかることがいくつかある。


 3.目覚める前の神代小蒔も実は強い。(支配力でチンイツか四暗刻気味)


 手の中の当たり牌の多さに関連していくつかの仮説ができる。

 4a.その時の神代小蒔が相手の当たり牌を抱え込む能力を持っていた可能性。
 4b.当たり牌の抱え込みは目覚める前の能力ではなく、目覚めた局だけのデメリットとして生じる呪いのようなものである可能性。
 4c.将来確実に振り込むことが決まったため、強制的に目覚めた可能性。(ようするに、目覚めるスイッチの一つは近い未来の振込という可能性。藤原利仙を完封できたのは最後まで振り込まなかったから……とか?)


 ──これらなら手牌に溜め込んだ異常な数の当たり牌の説明ができる。


 上重漫の和了りによってわかること
咲全国編先鋒東103_008.jpg

 上重漫、三筒を引き入れて、二筒五筒八筒のテンパイ。
 (ただし、捨牌に二筒2枚と五筒が1枚、片岡優希が二筒1枚と八筒3枚、小瀬川白望が八筒1枚となるため、残りは二筒1枚と五筒2枚だけ)


咲全国編先鋒東103_009.jpg

 神代小蒔が最後の二筒を無防備に切る。


 5.超頑張り屋さん状態の神代小蒔は相手の当たり牌がわからない。


咲全国編先鋒東103_010.jpg

 上重漫が和了って終了。


 以上からわかることのまとめ

 この東一局3本場からわかってくることが結構ある。
 わかってきたもの、および可能性を含んだ推察をまとめると、

 1.片岡優希は哭いた先の変化までは読めない。(かつ門前重視の打ち方だった)
 2.小瀬川白望のマヨイガは相手の哭きによるズレを回避する力も備えているようにみえる。

 3.目覚める前の神代小蒔はおそらくだが超強い。(支配力でチンイツか四暗刻気味)

 4a.その時の神代小蒔は相手の当たり牌を抱え込む能力を持っていた可能性。
 4b.当たり牌の抱え込みは目覚める前の能力ではなく、目覚めた局だけのデメリットとして生じる呪いのようなものである可能性。
 4c.将来確実に振り込むことが決まったため、強制的に目覚めた可能性。(ようするに、目覚めるスイッチの一つは近い未来の振込という可能性。藤原利仙を完封できたのは最後まで振り込まなかったから……とか?)

 5.超頑張り屋さん状態の神代小蒔は相手の当たり牌がわからない。
 6.神代小蒔ちゃんは超頑張り屋さんかわいい。

 の6つ。
 特に6は一点の非の打ち所もない考察だと自負している。


 もう一度強く言おう。
 神代小蒔ちゃんは超頑張り屋さんかわいい。


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posted by 真鯛 at 04:31 | Comment(3) | 全国編(考察) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
霧島神宮に婿入りして姫様と結婚したい。
小蒔ちゃんのMカップ爆乳を生で直に毎日もみもみ揉んでチューチュー吸えるなら他に何も望まない。
小蒔ちゃんは寝るだけでいいんだよ。次代霧島の巫女をたくさん産むだけでいいんだよ。
Posted by 霧島神宮の婿養子 at 2014年02月04日 07:50
実際に麻雀を打っていると、「最善手というものは一つだけどまあどっち切っても同じだった」ってケースのほうが圧倒的に多い。
だけど、この漫画だと一手のミスも許されない、神が創ったかのようなよく出来た山が頻出しますよね。
池田の鳴いて2m切りとかも、そのあとしっかり1mツモって裏目ってるし……。
麻雀漫画だからこその醍醐味ですね。りつべはほんと麻雀が好きなんだなあ。
あと神代小蒔ちゃんは超頑張り屋さんかわいい。
Posted by at 2014年02月04日 10:39
ななしさま
 漫画版は小林立さんが作っているだけあって、すごくしっかりした牌譜になっていることがほとんどですねー。
 その分、どうしても連載が遅くなってしまうみたいですが、仕方のない部分だと思っています。
Posted by 管理人 at 2014年02月05日 02:06
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