2014年06月20日
ちっくしょ / 咲-Saki- 第128局「涼風」
揺杏、最後の最後で焼き鳥回避おめでとー。
でも、他家(雀明華と竹井久)が高い手をテンパイしていたからの差し込みだとわかって涙。
揺杏のキャラクターシナリオは、ギャップを軸にした構成。
キャラシナリオは、そのイメージが壊れるか、そのイメージが強調・強化されることが多い。揺杏の場合は、強気系のキャラとして描写されたので、最後それが崩れるからこそカタルシスがある。(逆に弱気系のキャラが、最後意思を見せて前を向くとかも、ギャップを軸にしたシナリオ構成になる。例えばくろちゃーがそう。途中弱気が強調された後、最後、ドラを切って前を向くからこそそのギャップに感動する。と言うか多くの物語は初期描写と最終描写のギャップの差を楽しませることを中心に構成される。例えば、部員の足りない弱小校がインターハイ優勝を目指すとか、最初の描写からは思いがけない遠い地点にまで物語を通して連れて行ってもらえるからこそ、読者はその作品を追いかけてくれるし、そのギャップの差に感動してくれる。例えばよくある展開だと、最初笑わなかったキャラが最後の最後で笑顔を見せるエンディングだからこそ感動するとかもその類)
予想していなかったイベントが突然!
白糸台の面々が登場して、屋上で淡と照の会話に。
そして、淡が単刀直入に尋ねる。
「宮永サキって テルの妹?」
ドキドキワクワクして返答を待つ淡。
淡らしくて可愛らしい。
キャラクター論になるけれど、この淡の一連の表情もギャップを意識したものだと思う。
さっき貼り付けた画像では、興味津々だったのに、照の解答を受けた後は、何かを悟ったような落ち着いた淡の表情。子供じみた表情と、大人びた表情の差に読者は何かを感じ取る。
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