咲-Saki- 第175局「氷炭」で江崎仁美から発せられた謎台詞「でしょうね」。
この「でしょうね」が自然な台詞だった状況を考えたところ、こうだったのではないか……という状況を思いついたのでまとめてみます。
■ 愛宕洋榎はあえて5筒を切ったのではないか?
結論から言うと、愛宕洋榎は二人のリーチに対し、通っていない

そう仮定すると、「でしょうね」というのはかなり自然な台詞だと思いますので。
どうしてそうなのかを説明していきます。
まず、考えるべきは江崎仁美の


それから、愛宕洋榎のポン仕掛けに対して「でしょうね」というからには、江崎仁美側の読み以外に、愛宕洋榎の何かしらの行動が絡んでいると考えたほうが自然です。
この二点が押さえた上で、考えを進めていきます。
もちろん「江崎仁美が福路美穂子クラスの手牌読み使いで、全員の手の内を完璧に読みまくった結果、安全牌かつ愛宕洋榎が鳴けそうな牌を切った可能性」もあるにはあるのですが、それだと江崎仁美が同卓している江口セーラと愛宕洋榎を相手にしてもその手牌を読み切れる強キャラということになります。
それは今までのキャラ表現とは少しずれる気がしますので、もっと自然に手の内から

とすると、どういう状況が考えられるでしょうか。
重ねることになりますが、また結論から述べます。
何が通るかをわかっている愛宕洋榎は、「江崎仁美に安全牌を作らせた上で、自分が対子で持っている


(今までの打ち筋から推察するに、愛宕洋榎の能力は危機察知。相手の当たり牌を上手くかわす能力が備わっていると考えられます。なので、

場に


さて。
愛宕洋榎が

はっきり言って不気味。
愛宕洋榎があえて

以下、江崎仁美の視点から考えてみると──。
(1)愛宕洋榎もテンパイしているので

(2)江崎仁美をなかせて以降のツモ牌をずらすために、あえて愛宕洋榎がど真ん中の

(3)安牌が少ないため、愛宕洋榎が自分の都合として

(4)愛宕洋榎が


などが考えられます。
まず(1)の愛宕洋榎がテンパイしているケースですが、まずこれを警戒すると思います。
愛宕洋榎は結構飄々としているので、


ですが、江崎仁美からみて、それはないと思える場の空気があったのかもしれません。(江崎仁美の手の中に


つぎに(2)。江崎仁美をなかせるために、

これは充分考えられたと思います。
リーチがかかった時、完全に降りるつもりときでも、字牌や端牌といった鳴かれにくそうな安全牌ではなく、下家に鳴かれやすそうな牌から切り、一発を消してくれるのを願う……という打ち方をする人いますし。
そして(3)。安牌が少ないため、自分の都合として

二人のリーチに同時に通る牌がまったくないので、自分の都合でど真ん中を切ったってのも充分考えらます。
正直、以上の三つのどの可能性も消し辛いです。
特に、愛宕洋榎は表情や態度や打ち方からテンパイの有無は読めないでしょうから、どれもあり得ると思います。(それどころか、「なんでローピンやねん!」の台詞にあるように、微妙な口三味線気味の言葉もためらわないようですし)
ですが、それを踏まえても



その上で、(4)──「愛宕洋榎が





そして、その上で鳴かれた場合、「でしょうね」の言葉は凄く自然じゃないだろうか……とも。
仮定に仮定を重ねている感じになってしまいましたが、愛宕洋榎が


■ おまけ:江崎仁美が手牌読みをした可能性
2017年06月05日追記。
おまけですが、江崎仁美が手牌読みをしていた可能性について考えてみます。
「江崎仁美が切る場所からの推理で、愛宕洋榎が

ですが、愛宕洋榎がポンをして倒した

愛宕洋榎の切った牌が


その上で──。














このように端から三枚目にあった

その場合、残った端の二枚(←側の二枚)はその内側である可能性が高いです。
組み合わせ的には、







そうであるなら


江崎仁美が読み切った上で鳴かしていることになるため、「でしょうね」の台詞も納得できます。
が……。
今回の場合だと、愛宕洋榎がな鳴いて倒した

端付近にある牌ならまだしも、真ん中気味なので、切り出し場所からの推理は難しいです。
(なお、福路美穂子なら、一巡目から切り出し順や並べ肩を覚えて読み切っていた可能性もあります。ですが、江崎仁美のキャラ描写的に手牌読みをしている可能性は少なく、キャラの強さ表現としても少し合わない感じがします。簡単な手牌読みなら、ちょっとした上級者ならリアルでもやってきますから、咲世界のキャラならできたとしても納得できるのですが、今回の場合は可能性は少なそうです)
なのでやはり、先の考察で述べた、愛宕洋榎の

