2014年01月22日
慕におけるイーソーと鳥の暗喩
咲-saki-には、そのキャラを象徴する牌のようなものがある。
咲の象徴牌は、(花)。
衣の象徴牌は、(月)。
参考記事:長野県決勝戦における「花」の咲と「月」の衣
シノハユの慕における象徴牌は、最初の画像に上げたように、(鳥)。
それを以下見ていく。
「おかーさん…………」とつぶやいた時にアップになっている牌が。
見上げた時に見えた親子鳥。
ここで慕はおかーさんの事を思い出し、麻雀大会への参加の意思を確定させる。
慕の見せ場。
が三枚揃う和了。
親子鳥が「慕、おかーさん」の暗喩なので、三匹の鳥は「慕、おかーさん、リチャードソン(父代理)」ということなんだと思う。実際、幸せな家庭がある生活を取り戻すために、慕は麻雀を打ってるんだし。
ゲットしたメダルにも鳥が。
最後、リチャードソンと仲直りした時も、最後にはまる牌は。
これら画像以外にも、沢山のと鳥の描写がある。
そもそも……と言ってはなんだけど……。
単行本の折り返しのところにあるのが、以下のイーソーの画像だしね。
2013年10月25日
シノハユと咲におけるキャラ構図あれこれ
■ しのジャンプ
最初、「慕(しの)」という名前を聞いて、名前の音にも気を使ってそうな作者が「穏乃(しずの)」という名前にかぶせてきたのは意味があるのかな……と思っていたら、さっそくの対比。
この構図に気づけば、穏乃は元気なのに、慕は少々やばそうな汗をかいているという対比がより強調される。
■ 病弱を匂わせる慕
って言ってたら、今度は園城寺怜要素も。
穏乃との対比だけじゃないのね。
■ ぶつかった先が胸
はやりんとのどっちはアイドル枠で対比させられていると思うんだけれど、一応、ここはすんなりと収まった。咲の世界は、走った先にぶつかるのがアイドル候補の胸という羨ましい世界なのだ。
……というか、倒れそうになったのを助けたのがはやりんってことは、園城寺怜における清水谷竜華ポジがはやりんってことなのか? 超不安定な予想だけど。(外れる可能性超高し)
■ 指差しびしっ。
はやりんがのどっちなら、それに対抗意識を燃やす石飛閑無は龍門渕透華ポジでしょー、っと思っていたら見事に重ねてきた。
当ブログで、咲におけるいろいろな対比を紹介してきたけれど、ここも多分そう。
■ 麻雀を楽しむ方々
さすが主人公。
咲と慕は対比させられる二人みたい。
(あ、でも、「楽しんでいく」は池田やキャプテンの方か……ま、いいや)
■ まとめ
こんなかんじでシノハユでは、過去に登場させたキャラを介した構図のお遊びがされている。
咲-saki-はもとより、キャラ構図やシナリオ構図の対比が多い。
このブログで紹介したのだと、
・長野決勝副将戦におけるキャラ構図の見事さについて
・長野県決勝戦における「花」の咲と「月」の衣
・東横桃子と加治木ゆみシナリオに関する一考察
・池田と笑顔と泣き顔と(池田華菜にまつわるシナリオ考察)
・「ここから先は……、皆がくれた一巡先や」にまつわる演出及びカメラワークの凄さとその意図について
・追いかけあう二人──穏乃と和によって紡がれる阿知賀編の物語構図
などがある。
なお、咲-saki-以外でもこういった構図の合わせはたくさんある。「ビビッドレッド・オペレーション」にも「さんかれあ」にも「神のみぞ知るセカイ」にも「ニセコイ」にも、もちろんそれら以外の多くの作品にもたくさん登場する。でも誰にも解説されていないので考察されずに埋もれたまんま……残念。
ここの管理人はそういった構図を見つけるのが超楽しい!
伊達に咲だけで100記事超上げてるわけじゃないんだぜっ。(どやっ)